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今日はほとんど家にいた。ナンダカンダ言ってここ最近、休みにずっと家にいると言うこと自体なかったので、こういう休みがとれるのも連休のおかげ。ちょこちょこと映画評コーナー再開準備をしたりした。再開までもう少しかかっちゃうかも。
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男たちの挽歌 コンプリート・ブルーレイ・コレクション〈日本語吹替収録版〉 [Blu-ray]
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そんな窓の外、DVD借りていたのを忘れていて早速見る。
ジョン・ウーの出世作「男たちの挽歌(1)」。意外にも最初の方の展開は香港的ギャグを織りまぜる軽やかなストーリー展開。トレードマークの黒服も第一作では意外にに少なかったりする。オーバーアクションで演技する若き亜州影帝、チョウ・ユンファ。相棒役にティ・ロン。その弟役にレスリー・チャン。
ティ・ロン演じるホーはユンファ演じるマークとある組織で活躍していた極道だった。しかし、裏切りにあい、警察の手に落ちる。兄の職業を知らずに刑事を志したホーの弟キットは、目の前で組織の人間によって父を殺され、兄を深く恨む。そして、マークは裏切り者に復讐した際、足を撃たれて足に障害を持つはめになる。
話としては実に明解。その後、堅気になろうと頑張るホー。足の障害により組織の下働きになってしまったマーク。刑事として活躍しながらも兄の過去のせいで出世の道が閉ざされるキット。元ホーとマークの相棒で組織の実権を握ったシン。それぞれの男たちの確執、友情、情念。それらが最高潮に高まった時、男たちは壮絶な闘いに身を投じるのだ!!
こういう明快なナニワ節のようなストーリーをここまではっきり面白くしたジョン・ウー。さすがだ。正義という言葉に嫌悪を抱く人間を、情念渦巻くストーリー展開でぐいぐいひっぱる。「M:I-2」がイマイチだったのはやはり男たちの「情念」がうまく話に乗らなかったからだろう。ジョン・ウー演出でもあの脈絡のないいきあたりばったりな展開じゃあなあ。その点、男たちの挽歌は黒服も鳩もカーチェイスもない(二丁拳銃は出しまくり)が、「フェイス/オフ」などにはっきり残っていた「男の情念」をはっきり打ち出している。そう、ウー作品のキーワードは実は、「男の情念」なのだ!!そのことをしっかり再確認。